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共同研究・受託研究 | 共同研究数・受託研究一覧 |
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食健康科学教育研究センター兼任教員である谷野孝徳助教(大学院理工学府環境創生部門)が、これまでの「高電圧技術の食品工学への応用」に関する研究が認められ、2023年度日本食品工学会奨励賞を受賞しました。8月18日に広島大学東広島キャンパスで開催された年次大会内での総会にて授賞式が行われ、賞状と盾を授与されました。また受賞講演を行ってまいりました。
2024年8月30日に東京大学大学院農学生命科学研究科 弥生講堂一条ホールで開催された日本農芸化学会関東支部2024年度大会において、大山ももこ氏(筆頭著者:大学院 医学系研究科)と杉山友太助教(責任著者:食健康科学教育研究センター)らの研究グループの発表「ヒト腸内細菌Segatella copriの大麦β-グルカン代謝遺伝子群の同定」が、優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました。
本研究は、群馬大学大学院医学系研究科 富田治芳教授、大日方英准教授、橋本佑輔助教、相良陽子氏ならびに京都大学大学院農学研究科 岸野重信准教授と北村苗穂子氏との共同研究成果です。
群馬大学食健康科学教育研究センター(群馬県前橋市)と福助工業株式会社(愛媛県四国中央市)が、共同で開発した、生分解性フィルムエコレックスFG2が、「OK biodegradable MARINE」認証を取得しました。
「OK biodegradable MARINE」認証は、海水中での生分解性を証明する国際的な認証です。エコレックス FG2は、海水中で基準物質(セルロース)に対して90%以上の生分解度を示す条件をクリアし、かつ、分解生成物の生体への安全性も証明されることで、TÜV AUSTRIAより認証されました。
エコレックスFG2は、自然界(土壌中、淡水中、海水中)の微生物によって水と炭酸ガスに分解される組成を有したフィルムであり、レジ袋にも使用可能です。海に流出する可能性のある従来のプラスチック製袋類を代替することで、海洋プラスチックごみ低減への貢献が期待されます。我々は、今後も、環境にやさしい製品の開発に努めてまいります。
このたび、群馬大学食健康科学教育研究センターの粕谷健一センター長と向井克之客員教授は、有限会社浅間高原麦酒(群馬県吾妻郡嬬恋村)と「こんにゃくビール」を共同開発しました。
当センターは、食と健康に関わる研究および人材育成を推進し、地域社会と連携して県民の健康増進や地域産業活性化に寄与することを目的として活動を行っています。こんにゃくいもは群馬県が全国一の生産量を誇る特産であり、その認知度アップと消費拡大は地域産業の活性化に寄与すると期待されます。このたび、こんにゃくいもを用いた新たな商品として、「こんにゃくビール」を共同開発し、群馬県内の高崎、前橋、桐生を中心とした一部ファミリーマート等(随時拡大)で販売を開始することとなりました。これは東和銀行による共同研究先の紹介と販路先紹介により実現した産学金連携の取組みです。
こんにゃくビールは、ビールの副原料に、群馬大学開発のこんにゃくいも糖化液を使用して造ったエールビールです。ほのかに、こんにゃくをゆでた時のような風味とかすかなエグミが特徴です。2024年6月24日(月)より、浅間高原麦酒から発売され、群馬県内の高崎市、前橋市、桐生市を中心とした一部ファミリーマート等で販売が開始されました。
令和5年11月20日(月)〜11月22日(水)に東京ビッグサイトにて開催された「アグリビジネス創出フェア2023」に出展し、当センターにて遂行されている「食と健康」に関わる幅広い研究内容についてのご紹介や情報交換を行いました。
本年も昨年に引き続いて「みどりの食料システム戦略」ゾーンにて出展を行い、「ビジネスチャンス発掘ツアー」でもご紹介をいただきましたことから、企業や大学関係者の他、政府関係者等多くの方々にご来場いただきました。
みなさまからいただいた貴重なご意見やご質問、当センターの今後の研究活動についてのご要望などを参考に、今後も研究成果の社会への普及や他団体・機関・企業との連携の強化を図ってまいります。
なお、オンラインサイトは2024年3月15日(金)まで引き続き閲覧が可能ですので、こちらもぜひご覧ください。
2023年7月8日(土)、Gメッセ群馬において、「ぐんま次世代産業創出・育成コンソーシアム」が主催する「第3回ぐんまテックプラングランプリ」が行われました。23チームのエントリーの中から選出された8チームのファイナリストがプレゼンテーションを行い、食健康科学教育研究センターの鳥居教授が代表を務めるチーム「こんにゃくマンナン」が【しののめ信用金庫賞】、杉山助教が代表を務めるチーム「腸内遺伝子研究所」が【カネコ種苗賞】を受賞しました。
鳥居教授は「蒟蒻習慣で大腸癌を予防する」というテーマで、こんにゃくの主成分であるグルコマンナンの継続的な摂取が癌予防につなげられる可能性についてプレゼンテーションを行い、その地域貢献に対する将来性が高く評価され、受賞に至りました。 杉山助教は「腸内細菌叢に適したオーダーメイド食提供技術の開発」というテーマで、腸内細菌が持つ遺伝子の機能解析の重要性と腸内細菌叢に適した食の提供技術への応用可能性についてプレゼンテーションを行い、科学技術の発展への可能性が高く評価され、受賞に至りました。
2022年11月22日から27日までマレーシアのコタキナバルで行われた International Congress on Pure & Applied Chemistry Kota Kinabalu (ICPAC KK) 2022(基礎化学・応用化学に関する国際学術会議)で食健康科学教育研究センターの鈴木美和助教がICPAC KK Lecture Awardsを受賞しました(オンライン同時開催)。
講演題目は「Difference in environmental degradability of biodegradable plastics (生分解性プラスチックの環境分解性の差異)」です。
本賞は優れた講演を行なった研究者に対して授与されるもので、58名の講演者の中から6名に対して授与されました。
当該研究は、生分解性プラスチックの環境分解性が異なる原因を、微生物学的観点から考察したものです。本研究で得られた知見は、生分解性プラスチックの社会実装に貢献できると期待されています。
本講演に係る研究は、群馬大学粕谷教授、橘准教授との共同研究成果であり、内閣府・NEDOが主導するムーンショットプロジェクト事業の支援を受けて実施されました。
令和4年10月26日(水)〜10月28日(金)に東京ビッグサイトで開催された「アグリビジネス創出フェア2022」に出展し、当センターにて遂行されている「食と健康」に関わる幅広い研究内容についてのご紹介や情報交換を行いました。
本年は「みどりの食料システム戦略」ゾーンにて出展を行なったこともあり、企業や大学関係者の他、政府関係者等多くの方々にご来場いただきました。みなさまから貴重なご意見やご質問、当センターの今後の研究活動についてのご要望などを直接お聞きする機会を得ることができました。
今後も様々な機会を活用し、研究成果の社会への普及や他団体・機関・企業との連携の強化を図ってまいります。
なお、オンラインサイトは2023年3月15日(水)まで閲覧が可能です。
(※「出展ブース一覧」→「みどりの食料システム戦略」→「(国)群馬大学食健康科学教育研究センター」で展示ポスターを見ることができます)
本センターの橘准教授は、令和4年10月4日(火)に太田市立尾島小学校で出張授業を行いました。
群馬県太田市の特産である「やまといも」をテーマにした総合学習の一環として、4年生96名を対象に、「食べもの」を使った食品容器包装の開発について授業を行いました。事前学習の成果もあり、活発な質疑応答が行われました。
令和3年11月24日(水)~26日(金)に東京ビックサイトで開催された「アグリビジネス創出フェア2021」に出展し、センターが推進する食と健康に関わる研究シーズや成果を紹介しました。
ビジネスチャンス発掘ツアーでは、11月24日に鳥居教授、25日に粕谷センター長が研究内容をプレゼンテーションする機会があり、来場者から活発な質疑応答とともに意見交換が行われました。
日本全国の美しく健康的な肌の維持を目的として情報発信を行っている「こんにゃくセラミド健美肌プロジェクト」は、「群馬県産こんにゃくセラミド新特産品アワード」を開催しました。本年は、群馬県内の企業等17団体のエントリーがあり、最終的に全15団体26品の意欲的な新特産品案が集まりました。
食健康科学教育研究センターも、商品付加価値を高める、いわゆる「アップサイクル」な新特産品の開発を進める取組みに賛同し、粕谷センター長が検討委員として参加しました。
本センターは、農林水産省主催「アグリビジネス創出フェア2019(令和元年11月20日(水)~22日(金)東京ビッグサイト西4ホールにて開催)に参加しました。
「海洋プラスチックごみに対応する新素材」「共生を応用した病害虫防除法」をテーマに企業や大学関係者の他、政府関係者等多くの方々へシーズ紹介を行い、「研究の成果を早く私たちの生活に届けて欲しい」という声をたくさんいただくなど、社会のニーズや関心を直接感じることができる機会となりました。
本センターはこれからも、このような社会のニーズに寄り添った研究を推進していきます。
笹川博義議員に説明する粕谷センター長
ブース対応を行う鳥居教授(右)と大田講師(左)
2019年11月6日(水)に第1回 群馬大学食健康教育研究センター国際シンポジウム / ALCA-JSTワークショップが群馬大学桐生キャンパス(群馬大学工学部同窓会記会館館)で開催されました。
バイオマス(食)に関わる著名な研究者として海外からProfessor Jean-Marie Raquez(University of Mons)とのProfessor Yong Hwan Kim(Ulsan National Institute of Science and Technology)をお迎えして基調講演をいただきました。国内から山形大学の鳴海敦准教授、信州大学の稲熊隆博特任教授、九州大学の清水 邦義准教授にもご講演をいただき、また、本センター所属の橘准教授と大田講師からは現在実施中のALCAプロジェクト研究についての説明がありました。
シンポジウムでは食に関わる異分野の研究者間で活発な議論を繰り広げられ、バイオマス(食)に関する研究開発の新しい展開が期待される内容でした。
群馬大学食健康科学教育研究センターでは、このような最先端の研究を取り入れながら、地域の中核教育・研究機関として、地域食品産業の高付加価値化へとつなげていきます。
Professor Jean-Marie Raquez
Professor Yong Hwan Kim
平成30年度に行った食健康科学に関する地域連携研究の成果報告について、以下のとおり掲載します。
研究代表者 | 所属名・職名 | プロジェクトのテーマ名 | 成果報告書 |
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武野 宏之 | 大学院理工学府・准教授 | 冷凍・解凍プロセスにおけるこんにゃく物性の制御 | 成果報告書 |
橘 熊野 | 大学院理工学府・准教授 | ヤマトイモ粉末を用いた食品容器包装の開発 | 成果報告書 |
常川 勝彦 | 医学部附属病院・講師 | 尿中総ヨウ素の測定による群馬県民のヨウ素摂取状況の調査 | 成果報告書 |
藤原 亜希子 | 食健康科学教育研究センター・講師 | 群馬県内圃場における重要害虫コナジラミ類の共生状況モニタリング | 成果報告書 |
本島 邦行 | 大学院理工学府・教授 | 農作物高収量化のための最適育成環境解析 | 成果報告書 |
群馬大学と太陽誘電株式会社は平成31年3月26日に連携に関する包括協定を締結しました。
この協定に基づき、令和元年8月29日(木)に太陽誘電株式会社R&Dセンターにおいて、食健康科学教育研究センターの企画でキックオフセミナーを開催しました。
当日は本センター教員による食健康に関する研究シーズの紹介に続き、太陽誘電株式会社の持つ高い技術のデモンストレーションなどを通して、研究課題やニーズに関する積極的な情報交換が行われ、今後連携を推進していくための大きな足がかりとなりました。
センターの概要説明を行う粕谷センター長
本センターは、平成30年12月25日に、群馬県農業技術センターと研究連携に係る覚書を締結しました。
研究者相互の情報交換や連携をより一層推進し、群馬県における食健康科学に基づいた地域食材の成分分析、加工技術、保存法等や、スマート農業等の革新的農業技術の開発を進めるなど、人材育成も視野に入れて地域農業・食品産業等の振興に資する活動に連携して取り組みます。
田村利行 農業技術センター所長(左)と、粕谷健一 食健康科学教育研究センター長(右)
本センターは、食品・農林水産分野でご活躍の社会人向けに、エム・アール・アイリサーチアソシエイツ株式会社の担当者をお招きし、平成30年12月14日(金)に「ビッグデータを用いたマーケティング戦略」を実施しました。
当講座では、「マーケティング分野におけるデータ分析のトレンド」、「生活者市場予測システム/アンケートデータベースを利用した生活者分析法」、「生活者市場予測システム/MROC (Market Research Online Community)発言データを活用した分析事例」について、PCを用いて学習しました。
当講座には、食品・農林水産分野関係者のほかに、本学学生も参加し、専門的な内容で刺激になったとのご意見が寄せられました。
本センターは、食品・農林水産分野でご活躍の社会人向けに、農林水産省の担当官をお招きし、平成30年11月16日(金)に「食品・農林水産分野の標準・認証講座」を、平成30年11月22日(木)に「食品安全管理に関する標準化講座」を実施しました。
「食品・農林水産分野の標準・認証講座」では、JAS規格やISO等の国際標準・認証について、基礎的な事項から応用まで幅広く学習し、「食品安全管理に関する標準化講座」では、食品安全管理をめぐる動きや、国際的な規格・認証の枠組であるGFSI、日本発の規格・認証であるJFSやASIAGAP等について学習しました。
当講座には、食品・農林水産分野関係者のほかに、本学教員、学生も参加し、農林水産省視点でのお話が聞けて非常に興味深い、非常に有用な内容であった等のご意見が寄せられました。
本センターは、東和新生会主催「第15回 東和新生会ビジネス交流会」(11月20日(火)ヤマダグリーンドーム前橋にて開催)に参加し、研究内容、活動、展望について紹介させていただきました。
当日は約200ブースの出展があり、多くの産学官関係者との交流を図る好機となりました。
本センターは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)及び国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)主催「イノベーション・ジャパン2018~大学見本市&ビジネスマッチング~」(8月30日(木)~31日(金)東京ビッグサイト西展示棟西1ホールにて開催)に参加しました。
大学組織展示では本センターの研究内容について展示し、プレゼンでは粕谷健一センター長より本センターの活動と展望について紹介させていただきました。
本センターの研究及び活動について、産業界、大学関係者及び政府関係者など多くの方々から関心を寄せられ、改めて社会からの期待の大きさを知る機会となりました。
平成30年5月29日(火)、群馬県社会福祉総合センターにおいて、「食健康科学教育研究センターキックオフシンポジウム〜群馬の食は世界を目指す、新しい群馬大学の地域貢献のかたち〜」(群馬県後援)を、産官学の関係者150名余りを集めて開催しました。
本キックオフシンポジウムにより、食健康に関する産官学の関係者の交流が促進され、群馬の食は、世界を目指し、大きな一歩を踏み出すこととなりました。